同窓会記2

「オマエが一番心配だった。」
恩師K先生に挨拶に伺うとそれを言われた・・・。
「オマエが一番心配だった。今でもオマエは夢に出てくる。」


ありがたい事だよな、それは、きっと・・・。

元女子と嬉しそうに話していらっしゃるK先生の姿をパシャリ。
僕は写真に撮った・・・。


先生は昭和15年生まれ。
御年72歳になられる・・・。


先生に怒られた数は数え切れない・・・。
一番手が掛かったヤツだったとこの度僕は、そうハッキリと言われた・・・。


でも、本当に僕らのクラスは先生に愛されていたよな・・・。
みんなK先生の事が好きだったよな・・・。


卒業式を終えて教室に戻った時、
黒板に島崎藤村の「惜別の詩」を書きながら泣き崩れた先生だ。


18歳に戻った僕らを前にして、
先生もまた46歳に戻っていたのではないか?


僕は、そう思う・・・。


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「オマエが一番心配だった。」


「今でもオマエは夢に出てくる。」


頂いたそんな言葉を僕は宝物にしようと思う・・・。


そして今回、新しく言ってもらえた言葉が、これ、


「オマエをこれからもずっと心配しているからな、ずっと、な。」


心配をしてくれている先生が、さ、
45歳になっても僕にはいるんだぜ・・・。
すごくシアワセだよ・・・、僕は。