サン・イチ・イチ、一年前のあの日に向けて。

妹が出産をしたのだと人づてに聞き、久しぶりに実家に帰ってみたところ、
それはそれは立派な「侍」をぶら下げた玉のような赤ちゃんがいた。
つまり、僕の可愛い甥っ子って事なんだよね、この赤ちゃん・・・。


「お兄ちゃんは今頃何をしてるんだろう?」って、な、
妹とオフクロが話していたところにちょうど僕が来たものだから、
妹もオフクロも驚いていた・・・。


どれどれ、見せてみろ、
妹よ、君が産んだ赤ちゃんを・・・。


ちっちゃいぞ、ちっちゃくて可愛いぞ・・・。
「フ、フンニェ〜ィ、フンニェ〜ィ」って僕の顔を見て泣いたのではなく、
たぶん、お腹が減ったんだな、いっちょまえに・・・。
赤ちゃんだって腹が減れば泣くだろうよ・・・。


「フ、フンニェ〜ィ、フンニェイ!フンニェイ!フンニェイ!」って、
新生児はなかなか賑やかなりけり・・・。
うむ、新生児も新成人も愛おしい・・・。
僕らが未来を託す者たちなのだからな・・・。


「フンニェイ!フンニェイ!フンニェイ!フンニェイ!」
おいおい甥っ子泣くな泣くな・・・。


伯父馬鹿だと言われてしまうかもしれんのだが、
小顔で、きりっとした眉毛の、足の長い今風の赤ちゃんだ・・・。


どれどれ、指を見せてみろ・・・。
うんうん、長い長い・・・。
妹よ、このフンニェイは投手の資質があるぞ・・・。


あのう、清瀬レッドライオンズ関係のみなさん、
6年後、このフンニェイを入団させてやって下さい・・・。
付録に僕がもれなく付いて行きますのでヨロシク!


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