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「不味い」と息子が言った。
晩御飯のオカズのピーマンの肉詰めを食べている時に、だ。
確かに、いつもと風味は少々違っていたのだけれど、
これはこれでとても美味しいと思いながら僕は食べていたので、
食事を「不味い」だなんて言う息子を叱った・・・。
オメー、せっかく母ちゃんが作ってくれたメシを「不味い」だなんて言うんじゃねえ。
するとカミさんは、
「コショウを柚子コショウにしてしまったからいけなかったのね、ごめんね。」と息子に言った。
いや、これはこれで柚子の風味がほんわりしてて美味いぞ、と僕が言うと、
「あなたは何を食べても美味しいとしか言わないから作り甲斐が無い。」と言われてしまった・・・。
「ごめんね、これからは普通のコショウを使うね。」って、
息子に言うカミさんも甘いのではないか?
僕の立場は?
何を食ってもウメ〜としか言わない味覚の鈍いヤツって位置付けか?
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母親とは、いかなる状況下にあっても息子の味方になるらしい。
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本当に美味しいと僕は思ったのだがな〜。