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10日ほど前、
高校3年時の担任、K先生から2通目の年賀状が届いた。
元日の朝に届いていて、気を利かせたカミさんが僕の名前で返事を出し、
つまりそれが僕からの2通目の年賀状だったのだが、
その2通目に対してあらためてK先生が返事を出してくれたのだからややこしいじゃないか。
でも嬉しいじゃないか。
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白山羊さんから手紙が着いた。
黒山羊さんたら読まずに食べた。
仕方がないので返事を書いた「さっきの手紙のご用事なあに?」
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昨年行なわれた同窓会の折、
「オマエが今でも時々夢に出て来てうなされる。」と言って下さった時のK先生の笑顔は温かだった。
K先生は現在、御年73歳。
いつまでも元気でいてほしい。
K先生から高校生だった僕らが教わった事は、
活字に親しむ事、本を読む事、詩を読み解く心を持つ事であった。
10年ほど前までは、母校が甲子園に出る度に、な、
ベンチの中でスコアブックを膝に置いたK先生の優しい笑顔をテレビで見ながら励まされたものだ。
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この2通目の年賀状に対しても返事を出しちゃろうか?
いえいえそれはなりませぬ。
文通になっちゃう。