折・仁・弁・当
昨日な、カップ焼きそばを湯切りの際に落としちゃっただろ?
本当に本当に悔しくて悔しくて、指先さえすべる自身の脂症を嘆いた僕だ。
これは野球選手にも通じる事なのだけれど、そうさ、一瞬の気の緩みで全てが台無しになったりする。
一つの事柄を終えるまでは、ね、集中力を欠いてはダメなのだとあらためて強く感じたよ・・・。
しかし悔しいなあ、僕のペヤングカップ焼きそば2玉分・・・。
ズルッとカップから落っこちた時の湯気の具合まで脳裏に焼き付いて離れんよ・・・。
誰が悪いと思う?
誰のせいだと思う?
僕がカップ焼きそばを落としたのは誰のせいだと思う?
トゥリくんだよ。
トゥリくんのせいで僕はカップ焼きそばを落としちゃったんだ・・・。
アイツが神戸に出掛けてなかったらさ、僕は260円弁当を買っていた。
断言するよ、カップ焼きそばなんて買わなかったさ・・・。
買わなかったら落とさなかった。
許せねえよ、トゥリくん・・・。
ぶつぶつ・ぶつぶつ・・・、
ぐだぐだ・ぐだぐだ・・・。
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家に帰った後、
カミさんは僕の顔を見て何かを感じたのだろうな・・・。
「どうしたの?何かあったの?具合悪いの?」って言ってくれたよ・・・。
かくかくしかじかとカップ焼きそばを落としちゃった事を正直に告げて、
そんでもってお腹が空いたって言うと、
これを買ってくれたよ、