フンダラ節
カミさんが誤って僕のタブレットPCを踏んだ。
・・・バキッと音がして割れて壊れた・・・。
昔、筆箱を象さんが踏むコマーシャルがあったが、
まさしく、そんな感じで踏んだんだな・・・。
僕は壊れたタブレットPCを抱きしめてオオオ〜ッ!と叫んだのだが、
その時、息子は、
「母さん!怪我は無いか?」って言った。
「ガラスが足に刺さったりしていないか?」って言ったんだ。
息子の言葉を聞いたカミさんは感激でウルウルとしていた・・・。
コイツ、もしかしたら女心をガシッと鷲掴み出来るタイプの男なのかも・・・と、
僕は息子のその瞬間的に出たセリフを聞きながら思ったよ・・・。
恐るべき男だな、我が息子よ・・・。
そうだよ、そうだよな、
息子より先に僕がそのセリフを口にすべきであった。
そうすれば僕の株も上がっただろうにと考えると残念無念だ・・・。
「ハヤトが優しい男の子に成長してくれて嬉しい。」って、な、
カミさんは僕に聞こえよがしに言うんだもんな・・・。
僕はタブレットPCが壊れた挙げ句、男としての株も上がらず、
息子は自分の何を壊す事無く、男としての株を上げた。
僕は、ただ呆然と壊れたタブレットを持って立ち尽くすだけだ・・・。
なんだかものすご〜く損をした気分だ・・・。
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タブレットの修理には2週間ほど掛かるとの由。