スイカ哀歌2(願望成就編)

あらかた必要な物を揃えた僕がお支払いのためにレジに並んでいると、
隣の列に件のスイカ小僧とお母さんがやって来て並んだ。
イカ母が押す買い物カートの一番上に、6分の1カットのスイカがちょこんと載っていた。


僕の無言のフォローが功奏したんだな・・・。


うんうん、うんうん、
良かったじゃないか、スイカ小僧(推定年齢5歳)よ。
おめでとう!こんぐらっちれ〜しょん!
悲願のスイカを手に入れた君の顔は誇らしげだな。
なっ、夢は叶う、必ず叶う・・・。
君はひとつ学び、そして賢くなりました・・・。


泣く子と地頭には勝てないって事さ。


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イカ小僧よ、今頃スイカを食ってるだろうか?


未就学児は、スイカを全裸で食べます。
全裸で、きちんと正座をして食べます。
なぜなら、洋服がグジャグジャのビショビショになっちゃうからです。
そうして食ってるかい?


イカの夏、
にっぽんの夏・・・。


オトナな僕は、着衣のままでムシャムシャ一気に食べます。


食べた後、
バ・バ・バ・バ・バッ!って、ね、
種を口からマシンガンのように連射します。


格好Eだろ?