洒落イズム2

その点、女性たちは違う。
ファッション雑誌のグラビアのモデルさんはやっぱり白人女性が多いのだけれど、
そのエッセンスをそれぞれのセンスでチョイスして、しっかりと自分のオシャレを確立している。
キュートだし綺麗だ。


しかしオヤジってのはダメだな。
家に帰ってから僕は、LEON(あくまでも仕事の資料だよん)のバックナンバーを本棚からドサッと出して読み直したが、
どうにもこうにもならんよ・・・。
表紙はご存知ジローラモさんだし、グラビアだって小粋なイタリア男性ばかりだ。
ここからそのエッセンスだけを抽出して、自分のオシャレを確立出来る日本オヤジって存在するのか?


雑誌LEONは、「ちょい悪オヤジ」のためのファッション誌と謳っているが、
言っちゃ悪いけど、
でも 言わせてもらうけど、
僕から言わせりゃな、本物の「ちょい悪オヤジ」ってのは、な、
開店前のパチンコ屋さんの列に並んでいたり、
新秋津で朝からお酒を飲んでる人生の先輩たちの事だ・・・。
みなさんジャージだぞ、ジャージ姿(たぶん寝巻き兼用)なんだぞ・・・。
イタリー顔で欧州美女の肩を抱いてる「ちょい悪オヤジ」は多摩地域にはいないぞ・・・。


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そして僕は一つの結論に至った。
オヤジのオシャレとは、内面からジワ〜っと滲み出て来るものであろうと。
それがオヤジの矜持である事はもちろん、
オヤジの、オヤジたる所以なりけりよ・・・。


オヤジは、オヤジの上にオヤジを作らず、
オヤジの下にオヤジを作らず。


オヤジの、オヤジによる、オヤジのためのオヤジ。


オヤジが、オヤジのために何をしてくれるのかではなく、
オヤジが、オヤジのために何が出来るのかという事だ。
雑誌LEONを作っているのも たぶんオヤジだ。


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え?
面倒くさい?


ああ、確かにな。