ソメイヨシノの枝の、
新緑に萌える翠の若葉と、
まぶしたように見える残ったピンクの花びらのコントラストがイイ感じ。
繊細な美味しい和菓子のようだ。


日々あたたかく穏やか。


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朝、雨戸を開けると、
戸袋の端にブランとぶら下がるミノムシの殻を見つけた。
おお、あたたかくなって成虫になって巣立ったのだな・・・。


押忍っ、これはオスのミノムシ。
ミノムシはオスだけがオトナになるのだ。
人間とは逆だ。


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春、
我が家は愛娘も息子もそれぞれの道を歩み始めた。
なんだか僕だけが取り残されてはいないだろうかとふと思う・・・。
このままではイカンのじゃないかって、な。


空っぽのミノムシの殻の糸の部分を指に巻きつけ、
プラ〜ンプランとさせつつ見つめて僕は考える人。