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結構な雨の中を、幼い子供を連れた随分と若い母親が歩いていた。
大きな傘を差し、赤ちゃんをオンブ紐で背負っていて、
その傍らを雨合羽を着たまだヨチヨチ歩きのチビちゃんが黄色い傘を斜めに構えて歩いていて、
ちょっぴり危なっかしかった・・・。
この高校通りの裏道から、おそらくスーパーマーケットへ向けて歩いているのだろうけれど、
あのね、遠回りでも良いからさ、大きな道を行ってほしいなって思う・・・。
気をつけておくれよ、
黄色い傘のチビちゃんから目を離さないでおくれよ・・・。
なんだか切なくてさ、
胸がキュンと詰まってしまった。
この若い母親が僕の愛娘だったらどうよ?
たぶん僕の愛娘とあまり違いのない年齢だろうよ。
このチビちゃんたちが僕の孫たちだったとしたらどうよ?
何かがあったら他人事じゃないよ・・・。
気をつけておくれよ・・・。
本当に気をつけておくれよ・・・。
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クルマを運転している人たちよ、
こんな雨の日にはあまりスピードを出さないでくれよな・・・。
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何年ぶりかの梅雨らしい梅雨。