NEVER CHANGE

20年前の写真だ。
当時、僕ら家族は、中清戸の小さな古い借家に住んでいた。
日付からすると、
生まれたての息子が産院を出て、我が家にやって来たばかりの頃か。


ケーキを貰った父の日に、なあ、
僕は昔のアルバムを開き、見た。


小さなシアワセだと思いながら積み重ねた日々の全てが、
こんなにも大きなシアワセであったのだと気付く。

僕は27歳であった。
無我夢中で毎日を生きていた。
小さな子供たちが愛しくて仕方なかった。
自分の事などは、どうでもいいと思っていた。


48歳になった今でも、
変わっていない。