重い発作を伴う小児喘息を息子が克服したのは、小学校高学年になってからであった。
それは本当にな、野球のおかげさまだ。
結局のところ、身体を適度に動かす事が治癒には必須だったワケで、
一番好きな野球でそれが出来たのだから息子はシアワセな野球少年だったと思う。


志す小児科医という職業は、精神的にも身体的にも過酷ではあるが、
野球に育てられた心と体はタフだ、頑強だ、
たくさんの小さな子供たちを救えるカキーン!な医者になってくれよな。
アンパンマンのような優しくて強い医者にな・・・。
それが君の、野球の神様への恩返しになるはずだ。



息子よ、覚えているか?
小山ドラゴンズの時にさ、ヘルメットの裏側に父ちゃんと一緒に貼った鉄腕アトムだ。
野球ってさ、すごいよな、
すごいスポーツだと父ちゃんは思うんだよ、
小さな子供をさ、今のオマエのような強い男に成長させてくれるのだから・・・。


オマエがやがて結婚し、父親になったら、
その子供にも野球を習わせようぜ・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


土曜日、
今朝も息子は野球へと出掛けた。
件のジャージを着て、野球の大きなカバンを持って、
我が家の前の坂道を自転車で登って行った・・・。


その後ろ姿は、
小山ドラゴンズや清瀬ポニーや、
高校球児だった頃と同じだ。
身体の大きさが違うだけだ・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


明日の天候が少々心配。
春季リーグの日程が遅れに遅れている。