夜半、素振り後、
家の中で息子は、レポートのための課題を読みながらストレッチをしていた。
器用なヤツだな〜と思うのだが、考えてみればホレホレ、
どんな人にだって平等に与えられている一日の時間は僅か24時間だろ?
より多くの事をこなすためには致し方あるまいよ・・・。
勉強も野球も気を抜くな・・・。


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「どうしても勝ちたい。」
珍しく息子は、そんな言葉を口に出している。
「どうしても勝ちたい。」って。


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医大硬式野球部に入部後、兄貴のように慕っている6年生の先輩が、
息子たち1年生の校舎にある病院で現在、臨床実習(これをポリクリと言う)に来ていて、
部活動の無い日も共に2人で練習を続けているのだそうだ。


「大好きな先輩が卒業する年に、二部降格だけは絶対に避けたい。」


それが、「どうしても勝ちたい。」という言葉の理由であった。


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僕は、勝敗には絶対に拘るなと言い続けてきたでしょ?
勝つ事のみを目標にしちゃうと確実に大切なものを見失うから。


野球の「試合」をあえて「ゲーム」と僕が呼ぶのはそのためだ。


でも、今日の息子の、
「どうしても勝ちたい。」には、勝つという事以上の大きな目標が見える。
ならば勝て!と、初めて応援する事を決めた。


「どうしても勝ちたい。」


おう、父ちゃんは君の野球で初めて、勝て!と応援する。


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数年ぶりに息子と野球の話をした・・・。