息子はビール、僕はコーラ、そんな晩酌なのだけれど、
男同士の話が出来るのだから嬉しいじゃないかと僕は思う。
二十歳になったばかりの息子だが、良い呑み方をしてる。
酒の呑み方を教えるのは親父の務めだと言うが、とりあえずコイツにはその必要は無さそうだ。


モツを塩で焼いて、他は乾き物ばかりだったが、
いろいろな話をしてシアワセな時間であった。
ただね、そのままゴロ寝が出来ちゃうのが家呑みの長所であり欠点で、
まさか朝まで爆睡してしまうとは不覚であった・・・。


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汚い汚い練習着を母ちゃんに洗わせてしまった事を反省せよ、息子よ。


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お風呂場の扉を開けたまま、
タライにぬるま湯を張ってゴシゴシと練習着の下洗いをするカミさんの後姿は、
絵本の「ももたろう」に出てくるおばあさんのようです。


川をドンブラコ・ドンブラコと、大きな桃が流れて来るのだが、
おばあさんは一人でどうやって大きな桃を川岸に引き揚げ、そして家まで運んだのかは謎だったけれど、


しゃがんでタライの前でゴシゴシしているカミさんの安定した後姿を見ると、
ああ、この人なら一人で大きな桃を家まで運んで帰って来られるだろうと思う・・・。
女優にたとえると、オージリー・ヒップバーンです。


野球少年を持つ母親としての役割がカミさんにも戻ってきたのだな。


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一方、「ももたろう」に出てくるおじいさんたる僕は、
山へ芝刈りに出掛けます。


僕にとっての山は、御徒町なのだが、
あのね、御徒町にも箭弓(やきゅう)神社を見つけた。


おめでたい事だ。