カープの選手のユニホームに喪章あり。


大きな災害現場に想いを馳せつつも、
自分たちは野球をしていていいのだろうかと、その心の苦しみが垣間見える。


それでも今、カープの選手に出来る事は、野球だけである。


そのプレーが、被災なさった方々に勇気を与える等と言うのは、あまりにも陳腐であると おそらく彼らは知りながら・・・。


辛いだろうな、悲しくてたまらないだろうな・・・。


カープは、ファンから託された想いの重みを知り尽くしている球団だからな。


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「息をして!助けてって言って!」と、
子供たちの名前を叫んでいた親御さんの声が耳から離れない・・・。


テレビのチャンネルをいくつか変えると、高校野球の中継があったり、
都会のオシャレなファッションチェックがあったりもする。
申し訳なくなって僕はテレビを消した・・・。


テレビのスイッチを切っても、
あの親御さんの叫ぶ声が耳から離れない事だけがせめてもの救いならば僕は罪深い。


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消防士や警察官や自衛隊員の、
あの哀しく澄んだ優しい目に、ただただ感謝するばかりだ・・・。


尊い仕事だよな・・・。


助けてあげたかっただろうな、
救い出してあげたかっただろうな・・・。


消防士や警察官や自衛隊員の中にも、父親である人は多かろう。
家に帰り、幼い我が子を抱きしめて、泣き崩れてしまうだろうな・・・。


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夏の日差しが痛い。


かざり職人なんざ、世の中の何の役にも立っていないんじゃないだろうか・・・。