ドラマ、「弱くても勝てます」の原作者が、ラジオにゲスト出演していた。
ちょっぴり変わった経歴と、その飄々としたユーモアのセンスに僕は惹かれた。


面白く痛快なドラマだったもんな。



あの物語のモデルとなったのは、K成高校野球部なのだそうだ。
ああ、東大生を数多く輩出しているあの高校だ。
実は実話だったんだな。
ちなみに、今年の夏の東京の東大会ではベスト16だった。


面白く痛快なドラマが現実であるって事は、まさしくドラマだ。


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「10点取られたら、20点取れば良い。」
ホームランを狙って、思いっきりバットを振る。
ヒットは要らないと、打席に向かう選手に声を掛ける。


ホームラン狙いの大振りでは、実際にホームランは打てないのだけれど、
バットに当たればしめたもので、その打球は結果的にヒットとなる。


打順も良く考えられていて、
打率の高い選手から順番に打つ。


以前、イギリスの数学者が膨大なデータを基に計算したところ、
強打者を四番ではなく二番に据えるべきとの結果が出て話題になったが、
この偏差値70のK成高校野球部の打順は、それを上回る緻密な計算の結果ではない。
一番バッターが一番多く打席に立つと言うアタリマエから導き出したものだ。


コロンブスの卵だな。


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ゲーム前のシートノックでエラーを連発して見せると、
必ず対戦相手がこちらをナメてくれる。
ナメてくれたらそれもまたしめたもので、
ナメた相手から打たれた時のダメージは相当大きいのだそうだ。


また、
「エラーは伝染する。」という格言もその通りで、
ゲーム中にもこちらがエラーを連発して見せると、
不思議な事に相手側にも信じられないようなエラーが続出するとの事。


姑息と言えば姑息だけれど、仕方が無いんだ弱いから。
でもね、それで柔よく剛を制しちゃうのだから野球は柔道みたいだ。


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秋の大会では、K成高校に注目してみようと僕は思う。


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現在、
赤毛(息子)のチームメートに、
このK成高出身の選手が3名もいる。


こちらの秋季リーグ戦も楽しみだ。


つまり、
野球の醍醐味とは、
思いっきりバットを振り抜く事に尽きるのではないか?


かもよ。