息子は現在、定期考査(試験)の真っ最中だ。
一日一教科ずつをじっくりしっかりと行うテストなので、まったく気が抜けないとの由。
幸いにして今までのところはなんとかクリア出来ている模様。


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「父さんよ、コピー機を使わせてちょうだい。」と、
プリントの束を手にして息子が夜、僕の仕事部屋に入って来た。


おう、自由に使え。
好きなだけ使いたまえ。
壊したら弁償な・・・。


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何をコピーしているのかと思い、見てみると、
なにやら複雑なカタチの記号の一覧表だ。


複雑なカタチの記号の横に、アルファベットの文字が小さく書かれている。


「これを全部暗記しなくちゃならないんだ・・・。」と、息子は言った。


もしも僕がドラえもんなら、ここで 暗記パン を出してあげたいところだがそれは無理だ。
体型はドラえもんだけれど父ちゃんはドラえもんじゃないからな・・・。


ところでバイザウエ〜、
その記号は何だ?と、僕が尋ねると息子は、
「フッ、」と言って笑った・・・。


そうか、その記号の名前は、フッ だな。


「違うよ・・・。
父さんは覚える必要の無いものだ・・・。」と、言いやがった。


「フッ」が上から目線の笑いの「フッ」ならな、父として僕は怒るところだが、
そうではなく憐憫の「フッ」であるようなので許そう・・・。


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暗記パンを食べて暗記して、翌朝お腹を下して、
トイレで全部流れちゃえばいいのに・・・。