夕刻、出先にて銭湯で入浴ヤンキース
ああ、極楽極楽・・・。


それにしても日が沈む時間が早くなったものだ。
風呂上り、汗が引くまで銭湯の中庭に面した縁台に腰掛けて空を見ながら思う。


リーリーリー、リーリーリーと、コオロギたちの合唱が聴こえる。
なんと穏やかな東京の下町の空気よ・・・。


見上げた空に、オレンジ色の美しい月を発見!
見る事が叶わなかった十五夜の翌日の夜空に、麗しきスーパームーン・・・。
そう、翌日の月をスーパームーンと呼ぶようになっているのだと最近知ったよ。
まこと美しき月であった・・・。


縁台で隣に座るお爺さんが微動だにしないので、少々心配。
ちょ、ちょっと、干からびちゃってない?
お爺さん、お爺さん、生きていますか?と声は掛けられないので、
綺麗な月ですね〜って声を掛けたら目を開いたので安心した・・・。
良かったよ、お爺さん、本当の極楽に行ってなくて・・・。
めでたしめでたしだ・・・。


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裸のまんまで仁王立ちし、腰に手をあて僕はフルーツ牛乳を飲んだ。


シアワセな秋の銭湯・・・。