Be Happy 2

昨夜、引き出物の大きな紙袋をぶら下げて帰宅した息子は、
幼馴染みと呼べる友人たちと久しぶりに会えてよほど嬉しかったのだろうな、
上機嫌でスマホに撮った写真を見せてくれた・・・。


新郎新婦はもちろんオトナだが、
笑顔で周りを囲む仲間たちも既に誰もがオトナである。


これは誰だ?と写真を見ながら尋ね、その答えを得る都度、
おおおっ!と僕は、ついつい感嘆の声を上げてしまう・・・。


言われてみれば、確かにアイツ。
この眉のカタチは、確かにアイツ。
この目のカタチは、確かにアイツ。
誰もがコドモ時代の面影を残してオトナになっている。
言われてみれば、確かにアイツだ・・・。


まったくな〜、嫌んなっちゃうな〜。
嫌んなっちゃう反面、嬉しくもあるな〜。
この子らがオトナになった分、僕ら親世代は年寄りになっているのだな。


ついこの間オギャ〜と生まれ、
さっきまで小さな野球のユニホーム姿で、
両手でオニギリを持って食べていたような子たちが、
現在、見た目は立派なオトナになってるぞい・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


二十歳ちょっと過ぎの彼らにとっての10年とは、
コドモの階段からオトナの階段へと昇る劇的な変貌の時期であったのだ。


もうグンゼの白い子供パンツを履いているヤツはいない。
思春期を越えて、濃いブリーフ派とトランクス派に分岐している事であろう・・・。


この写真の現在のアイツと実際に会ったらな〜、
僕なんか敬語を使ってしまいそうだ・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


二十歳を過ぎたんだな。
本当に君らは二十歳を過ぎたんだな・・・。


君らの人生もまたシアワセで満ちたものになります様にと、
僕は祈らずにいられない・・・。