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お正月に生まれた娘の首が、ようやく据わった頃だから、
季節は春先だったのではないかと思う・・・。
休日の朝はいつも、カミさんが家の掃除をしている間、
僕は娘を抱っこして、当時住んでいたアパートから程近い東村山の運動公園へ散歩に行った。
正確に言うと抱っこではなく、腹話術の人形を持つような感じだったな。
風邪をひかせちゃ大変だからさ、モコモコの服を着せて、
大事に大事に右手に持って、左手を添えて、ゆっくりと歩いたものだ。
お花が咲いてるね、とか、
風が吹いててくすぐったいね、とか、
娘に僕は話し掛けていた。
聞いているんだか聞いていないんだか、
赤ちゃんだった娘はそれでもキョロキョロ周りを見渡していたからさ、
たぶん、いろんな事は伝わっていたんじゃないかと思うんだよ・・・。
その時の僕はまだ20代半ばで、
父親になったばかりで、
今以上に頼りない男だったはずなのだけれど、
我が子のぬくもりは愛しくてたまらなかったよ・・・。
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親になると、きっと誰だってそうだよね・・・。
あなたもきっとそうだったでしょ?
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大阪で3歳の女の子がネグレクト(育児放棄)によって命を落とした。
そのニュースが痛くて、やっぱり僕は泣いてしまった。
棄ててしまいたい子供なら、
愛する事が出来ない子供なら、
僕ら夫婦にくれ。