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中学生の長男に自殺を強要したとして、
41歳・無職の父親が起訴された事件は、あまりにも悲しい。
考えれば考える程、辛くて悲しい。
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昨日、銭湯の脱衣所にて僕と息子は、コーヒー牛乳を飲んだ。
銭湯で風呂上りに飲むコーヒー牛乳の美味しさは、
父親が息子に教える一番最初の美味しさなのだと僕は思っている。
この美味しさは、いつの日か一緒に飲む酒の美味しさに繋がるものなんじゃないかって、な。
自販機でコーヒー牛乳を買う時に息子は、
「オレの分は自分で払うからいい。」って言って、財布を出した。
おお、逞しく立派になったものよと思いつつ、僕はそれを制した。
いいからいいからと、僕は千円札を息子に渡したぜ、格好イイだろ?
お釣りは返してネ、なのだけれどな。
父子で並んで、腰に手をあてコーヒー牛乳を飲んだ。
それはすごくシアワセな事だと感じたんだ。
銭湯はシアワセシアワセって、さ。
僕ら父子が服を着始めた頃、
小さな男の子と若い父ちゃんが洗い場から出て来た。
笑ってしまったのだけれど、
この父子も並んで腰に手をあてコーヒー牛乳を飲んでいたんだよ・・・。
銭湯のシアワセシアワセ・・・。
心も身体もポッカポカ・・・。
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シアワセな気持ちに満たされていると、
悲しい事件は更に悲しく感じるものだ。