「父さんたちの寝室でトレーニングをしてもいい?」と息子に言われ、
僕は軽く、ああいいよって返答しちまったんだよな。


僕ら夫婦はベッドではなく布団派なので、部屋は広く使える。
息子が自分の部屋ではなくて僕らの寝室でと言った理由は、そのためだ。


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♪ ズン・ズズン・ズン・ズズン ♪ってな、
賑やかな音楽を聴きながら息子は、腕立て伏せや腹筋や、体幹をひねるハードなトレーニングをしていた。
真冬なのに汗だくになり、
「 ああ、結構キツイな〜。 」って、イイ笑顔になっていた。


ただ、
部屋の床がフローリングで固いって理由でさ、
息子は僕の布団をマット代わりに敷いていたんだよね。


おかげさまで僕の布団は息子の汗でグッショリさ。
まったくな〜、結構キツイって言うのは僕のセリフだと思った。
息子の汗でビショビショになった布団で眠らなくちゃあならない48歳の父親ってえのは、
日本中で僕を含めて3人位じゃないだろうか・・・。


まったくな〜、父ちゃんの布団を何だと思っているのだろうな。
いくら温厚な僕でも腹が立つ。


息子よ、
オマエが今日は その布団で寝ろ!
オマエが その布団で寝ろとパトラッシュ!
な〜んちゃって、だ。


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絶〜対に明日、布団を干そう・・・。
雨天でも干したい位だ・・・。


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布団がふっ飛んだ。