週明け月曜日。
ほぼ一日中僕は、
件の墨田区にあるプレス屋さんの工場で遊、じゃなかった、依頼した仕事を手伝った。
なんだかね、僕がせっかく丹精を込めて作った型が、
工場長曰く ウマくない のだそうで、そこを何とかしましょうよって話。
あ〜でもない、こ〜でもないと、二人で修正を重ねてすごく良いカタチになったのでめでたしめでたし・・・。
やっぱりね、モノ作りの現場は楽しいな。


こうした下町の町工場を大切にしなかったからさ、
現在の日本経済の惨状があるのだろうなと僕は思う。


しかし楽しかった。
工場長とお互いをより深く知る事が出来たし、
パートのオバちゃんたちとも仲良くなった。
オバちゃんは、飴ちゃんをくれたぞ。
飴ちゃんをくれるのは大阪のオバちゃんだけじゃなく、墨田区のオバちゃんもくれるのだな。
オバちゃんよ、カムサハムニダ、墨田。


入り組んだ細い路地の奥にある工場の前にある、無傷の2トントラックの謎も解けた。
川沿いの真っ直ぐな道が、工場の横っちょに繋がっているのだそうだ。
もっと早く聞けば良かった。
もっと早く聞いておけば、大通りのコインパーキングに車を停めて歩かずに済んだのであった。


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工場長は、カープファンとの由。
広島県出身なのだそうだ。
黒田投手の話題で盛り上がった。


そうだよね、そうそう、
NOMOが切り拓いたメジャーへの道を、その後数多の名選手たちが続いたが、
こうしてさ、絶頂期に再び日本へ戻って来たのは、黒田投手が初めてだ。
それは、まさしく日本野球がメジャーリーグを凌駕した瞬間だったのだと僕は考えている。
しかもな、戻る球団がカープだって事が素晴らしいじゃないか。


詩だよ、詩。
あらためて日本のマウンドに立つ黒田投手の姿は、野球の詩だよ。


「 メジャーを蹴ってカープに戻った黒田がさ、
ブルペンで津田の手形のプレートに手を当てて祈ってさ〜、
そして市民球場のマウンドに上るんだぜ・・・。
カープファンにとってみれば涙モンよ・・・。」


仰る通り!って、僕は思うよ。
カープという球団には、本当にたくさんの詩がある。
マエケン体操だってその一つだ・・・。


カープ カープ カープ広島・ヒロシマ〜カ〜プ ♪ってさ、
工場長よ、唄ってくれ!


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今年のカープは、6月後半ぐらいまで強いかもよ!


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墨田区の町工場に、カープファンの工場長在り。