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申し訳ないなと、あらためて思う。
僕の人生を振り返るとな、穴があったら入りたくなるような恥ずかしい出来事ばかりで一杯だ。
小学校のも中学校のも高校のも、だからあんまり卒業アルバムは開かない。

だが、LINEで繋がるメンバーの懐かしい名前（女子だった人たちは旧姓だったりもする）や、
投稿されている文言のあたたかさに触れて、
顔と名前を一致させたく久しぶりに高校の卒業アルバムを開いた。

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30年前には、アスペルガーなんて言葉は無かったからな、
僕はただ、単なる迷惑を掛けるヤツとして、そこに載っている。
3年D組のページの、授業風景の写真で、何で僕は着席していないのだろうと恥じる。
そうよ、僕は、30分以上おとなしく座っていられないんだよ。

クラスの仲間は、本当に迷惑だったろうと思う。
でもね、みんな嫌な顔一つせずに接してくれていた。
ありがたいなあと、ず〜っとそれを僕は感謝している。
今でも3-Dの全員の名前はフルネームで言えるほどだ。

だが、このページは、ホッチキスで閉じちゃおうかとも思う。
鳴かぬなら、鳴かしてみしょうホッチキスだよ、パチン！

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この仕事だけはハマったからさ、何十時間でも集中力は途切れないのだけれど、
難しい会議とか式典とか、今でも30分以上は全くダメなんだ・・・。

あと、背広とネクタイもダメ。
ネクタイを締めるとね、首が斜めに曲がってね、クビッてなっちゃうんだよ・・・。
背広を着てネクタイを締めただけでね、真っ直ぐ歩けなくなっちゃうんだぜ、僕は・・・。

オトナになっても治らぬこんな僕にも変わらず優しく接してくれて、
スマホにしたらLINEに招待してくれるんだぜ、
同級生ってありがたいな、ありがたいよ、宝物だよ・・・。

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卒業アルバムが少々埃っぽくなっていて、
肘の内側が痒いよ、痒い。

でもね、卒業アルバムってのは、
埃で痒くなってポリポリ掻きながら見る物なのかもしれないね。

心を甘酸っぱくしながら、さ・・・。

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一人一枚ずつの、顔写真の表情が眩しい。
眩しくて切なくて、愛おしい・・・。

件の同級生は、イイ男だよ、凄いハンサムで写ってる。
奥さんであるMさんは、可愛らしい笑顔で写っている。

100年後、
200年後、
この写真の顔に全員が戻ってさ、大同窓会が出来ればいい。