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ウグイスの鳴き声も随分とスムーズになった。
時折寒い日が顔を出すものの、暖かい日が続くようになったなと感じる。
もう現在を春と呼んでもいいんじゃないか。
ありがたいよ、ありがたい。
寒いのも嫌だが、暑いのも苦手な僕からすると、
春と秋はありがたい・・・。
いっそのこと四季なんて無くなっちゃってさ、
一年中が春だったら良いのになとさえ思うね、僕ってオヤジは。
春はイイぞ、春は。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
え?
冬があるから春をありがたいなと感じるんじゃないかってか?
甘いね、
僕みたいなオヤジに言わせっとな、それは甘いね。
冬があるから春のありがたさを感じるなんて言うのはさ、
人としてまだまだ未熟だよ。
茹でタマゴにたとえると、熱湯に入れて未だ5秒位のレベルの未熟さだ。
僕らオヤジが言う、春のありがたさってえのは、なあ、
もっと、こう、魂の奥底から叫びたくなるような想いなのよ。
ソウルフルな、熱い熱い想いなんだよ。
僕らオヤジは、ね、
冬の寒さなんか経験しなくたってストレートに春はありがたいって感じるんだぜ。
どうよ?
この潔さこそオヤジのオヤジたる所以。
まだまだ若い者には負けないよん。
春はイイ。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
山に来た→里に来た→野にも来た。
いざ出でよ、野に・・・、
野に出でて白球を追えよ、子供らよ、
春の野球のはじまりはじまり・・・。