僕が中学1年生の時に妹が生まれた。
干支一回りと一つ離れた妹だが、既に三十路半ばであり、
思えばまこと己の年齢を思い知らされる。


その妹が第二子となる女の子を出産した。
つまり、甥っ子のレオン(3歳)は、晴れてお兄ちゃんとなったのであった。


レオンは現在、トイレトレーニングの真っ最中だ。
「 オシッコ出タヨ〜。 」と、新しい紙オムツを自分で用意出来るほどの成長ぶりなのだが、
「 オシッコ出ルヨ〜。 」と予め申告するまでには至っていない。


がんばれよ、レオンよ、
妹が生まれてお兄ちゃんになった事をプレッシャーに感じてはいけないのだ。
きみはお兄ちゃんになったのだけれど、きみ自身であるのだ。
きみの事をお兄ちゃんとは、この伯父貴は呼ばないから安心するのだ。


それより早く新しい紙オムツを装着しなさいってばよ。
ちっこいポークビッツがプラプラしているぞ・・・。


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息子が車を運転して、僕の実家へと行った。
息子にとっては従妹、僕にとっては姪っこと初対面である。


体重3400グラム。
生まれたてホヤホヤでシワシワだが可愛いモンだ。
抱っこさせてもらったが軽い軽い・・・。


「 オレにも抱っこさせて。 」と息子が言うので、そ〜っと渡す。
おぼつかない抱っこの仕方ではあったが、息子もまた嬉しそうであった。


連れて帰ろう!と僕が言うと、
「 ダメヨ〜、ダメダメ! 」って、レオンが騒いだ。
イイジャ、ナイノと、僕は言い返した・・・。
3歳児のレベルだと、このギャグはまだ旬みたいだ・・・。


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3歳兄と新生児妹・・・。
この二人と楽しそうに嬉しそうにふれあう息子の様子が頼もしかった。


息子よ、
君がいずれ診ようとしているのは、こんな小さな人たちなのである。
大変だろうな・・・。
まだ言葉が通じないんだもんね・・・。
でも、
大変だけれど可愛いからさ、やり甲斐はあるだろうな・・・。


オシリのホッペに注射とかするのだろうな・・・。


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生まれ、
生きる、
すべての人の命が輝きますように・・・。