ひまわりのような先生になれ

娘は、昨年度まで補助教員として、
中学校の保健室にいた。


いろんな事情の子供たちが、
精一杯がんばって、勇気を振り絞って学校へ来て、
そして保健室で娘と一緒に過ごしていた。


学校って本当は、
子供たちにとって一番安心出来て、楽しい場所・・・、
なのだけれど、
そうではない子供たちがたくさんいるのだという事だ・・・。


娘と共に過ごして、
少しずつ輝きを取り戻した子供たちの話を聞く事が僕は嬉しかった。
娘の事を、
「 保健室にいる お日さま のような先生 」と言ってくれた とある女の子の感性に、
僕は子供が持つ心の中の本当の暖かさを見たような気がした。


学校の先生っていうのもさ、素晴らしい仕事だよなと思う・・・。


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新年度の始業式の朝、
保健室で娘と一緒に過ごしていた女の子は進級して、
校庭にクラスメートたちと共に並んで校長先生の話を聞いていた。


その女の子は、
僕の娘宛てに書いた、「 ありがとう と さようなら 」の想いを込めた手紙を携えていた。
終業式の日に逢えなくて、渡せなかった手紙だ。
誰か他の先生に託して、お日さま の先生に渡して下さいとお願いするつもりであった。
〜 私も頑張るので、先生もどこかで頑張って下さい 〜
そんな暖かくて、優しい手紙だ。


校長先生の話が終わり、
新任の先生を紹介する場面になった時、
その女の子は新任の先生たちの中に娘の姿を見つけて、
嬉しくて嬉しくて泣いてしまったのだそうだ・・・。


「 内緒にしていてゴメンね。 」と、
娘は笑顔で女の子の肩を抱いた・・・。


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偶然にも昨年度までお世話になった同じ中学校に、
正式な先生として赴任する事となった。


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学校は楽しいところ。
本当は子供たちが一番安心して過ごせるところ。
それをしっかりと子供たちに伝えられる先生に、
僕の明るい娘はなるんじゃないかと思う・・・。


明るいぞ、
そんでもって本当に愉快な娘なんだぞ。
面白い人間なんだぞ。


僕を「 中島らも 」にたとえると、
娘は「 わかぎえふ 」レベルの凄さです。


その中学校は今以上に明るくなるぞ・・・。