今週も、だ。
今週も息子が運転をしてグラウンドへ向かう。


ただ今週は、息子が一人で運転する事を想定して、
僕は後部座席に身を潜めている。


僕はムダに普通のオヤジより身体が大きいでしょ?
小さなヴィッツの後部座席は、ちょびっつ窮屈です。


会話は極力無し。
僕は、いない事になっているんだもんね。
なんだか息子の背後霊になった気分・・・。


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途中、一度だけ、
あああっ!ぶつかっちゃう!って僕は叫んだ。


「 大丈夫だよっ! 」と、息子は怒った。


僕は謝った。


後部座席から見ると、電柱が殿中で御座る!って見えたものだから、つい・・・。


「 オレは車両感覚を完全に掴んだから大丈夫だよ。 」と、息子は僕を許した。


後ろから髪の毛を引っ張ってやろうかと思った。
背後霊を馬鹿にするな!


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東久留米から調布まで、所要時間は40分である。
好天の土曜日午前にしてはスムーズであった。


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やがて息子が可愛い女の子を助手席に乗せる時、
後部座席に僕が静かに乗っているってどう?