海の日に思う。

海の日・・・。
カレンダーの日付の赤い数字で休日と気付く、
海の日・・・。


こんな日に海へ行けたらどんなにか嬉しい事だろう。
海はイイぜ、キラキラしているから。


海の日・・・。


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僕らが若い頃、
日焼けする事が夏らしくて格好良いと思われていた。
誰もがこぞってサンオイルを塗って浜辺で肌を焼いたものだ。


僕も日焼けに憧れていた。
だが、僕は、日焼けの出来るタイプではなかった。
ただ単に真っ赤になって熱を出してグッタリして、
そしてやがて白く戻るだけであった。


真っ赤に肌が染まって熱を出してグッタリすると痛くてシャツも着れなくてな、
民宿で氷をもらい、うつぶせになって過ごす事が多かったな・・・。


海は大好きなのだけれど、
海は似合わんタイプの男なのだと自分を思う。


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耳垢が乾燥していて、
褐色に格好良く日焼けが出来るタイプの人は、
ご先祖さまが海を渡って日本にやって来たのだ。


耳垢がシットリしていて、
日に焼けても真っ赤になるだけのタイプの人は、
ご先祖さまが陸を通って日本にやって来たのだ。


僕のご先祖さまは、陸から日本へ来たのだろうな。


なあ、どうして?
どうして海から来なかったん?
今年のお盆に、ご先祖さまに尋ねてみたい・・・。


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褐色の肌、
笑うと白い歯がキラリン、
一度でいいからそんな夏を過ごしたかった・・・。


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それでも今年も必ず海水浴へは行く!


僕がサンオイルを塗ってあげましょう・・・。
よろこんで!