懸命に病と闘っていた幼い子供さんが亡くなった時、息子の心の中で何かが変わった。
その子を救おうと全力を尽くしていた医師やナースたちの無念や、親御さんの嘆きの声を間近に聞き、変わった。
息子も泣き、落胆し、疲れ、考えて考えてストレスのために帯状疱疹にまでなった。
そんな今年の前半であった。


息子の表情、とりわけ笑った時の顔が変わったように僕は感じる。
本当の悲しみを知ると人は笑顔が変わるものだ。
息子は遅い足取りながら、少しずつ医の者へと近付きつつある。


涙を枯らしてはならない。
そしてそれでも笑顔を絶やしてはならない。
本当にオマエは大変な道を選んでしまったものだなと父ちゃんは思う・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


僅か3歳で亡くなってしまった子供でも、
その3年間は豊かな人生であったのではないか?


その子が3年間で周囲の人たちに与えてくれた愛は、
地球よりもずっと大きいのではないか?


その子が生きた日々を決して忘れないオトナの一人として、
嘆きの傍に寄り添い続けられればいいのではないか?


人生の尊さは、
その長短ではなく誰であっても等しい。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


人間は誰だって、どんな人だって、
シアワセになるために生まれて来た。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


元気出せ。