お見舞いに行くと、ちょうどリハビリをしていた。


僕にとっては野球オヤジのかけがえのないチームメートであり、
オヤジになってからだってトモダチは出来るのだと証明してくれた大切な友人であり、
そして兄である。


僕に気付き、
目が合った時、
その目から涙がツツッと頬を伝いながら流れた・・・。


生きていてくれて良かった。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


生きていてくれて良かった。
どんな身体になっていたってね、
ただ生きていてくれて良かった。


その足をさすらせてもらいながら僕は、
本当に兄貴がいたらこんな感じなのだろうなと思った。


生きてさえいれば何とかなる。
生きているからこうして会えて話が出来る。


大丈夫だよ、オッケ〜牧場だ。
ゆっくりとしか歩けないのなら、
僕もゆっくり歩くよ。


何しろ僕らは兄弟なのだからな・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


「 また来てね・・・。 」ってか?


もちろんさ、
もう来るな!って言われたって来ちゃうぜ。


何しろ僕らは兄弟なのだからな・・・。