イイ、イイワの日

何を今さらと思われる向きもあろうが、
50歳を目前にして僕は、「 正しいお箸の持ち方 」に取り組んでいる。
カミさんから指導を受け、トレーニングに励んでいる。
本来ならコレは、3歳ぐらいで受けるべき指導なのだが致し方あるまい。


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「 正しいお箸の使い方をしていると、食べ物が美味しそうに見えます。 」
それがカミさんの信条である。


別に他の人には美味しそうに見えなくっても、なあ、
食べてる本人は充分美味しく感じているのだからイイじゃないかと僕はずっと抗っていたのだが、
この年代になって自己流のお箸の使い方をするのは相当恥ずかしい事だと思うに至った。


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正しいお箸の持ち方 に誠実に向き合うと、
なるほどそれは理に叶っているのだなって感じる事しきり。


つまめます。
豆も、ごはん粒さえも・・・。


つまめる事がこんなにも嬉しいなんてな・・・。


「 格好イイわよ。 」と、
カミさんが励ましてくれる事もまた嬉しいじゃないか・・・。


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正しいお箸の持ち方。


それは、正義と呼ぶべき正しさなのかも・・・。



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つまもう。


僕は今、
つまめる男になったのだ。


つまもう。