クリスマスイブ。


大きな靴下の事を、カミさんと話した。


子供たちが幼かった頃、
カミさんが作った二つの大きな靴下の事だ。


懐かしいなと話した。
シアワセだったねと話した。


子供たちが枕元にそれを置いて眠ると、
翌朝、サンタクロースからの贈り物が入っていた。


あの幼い頃の子供たちの嬉しそうな笑顔こそ、
僕ら夫婦にしてみりゃサンタさんからの贈り物であったのだ。


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ありふれた人間である僕らの、
ありふれた人生の中にも、
こんなにも大きなシアワセが満ち足りていたのだと気付く。
今も満ち足りているのだと気付く・・・。


気付いて良かった。


ささやかで、それでも本当は大きなシアワセ。
それに気付かずいる人のなんと多い事か・・・。


ありふれた人生に感謝。


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爆撃機から落ちてくる爆弾に怯える子供の数と、
テロの恐怖に怯える子供の数が同じになった時、
真実の神さまはどんな罰を人間に与えるのだろうかと考える。


地球上の全ての人の人生がありふれていればいいのに。
ありふれた人生の中にあるシアワセに全ての人々が気付けばいいのに。


メリークリスマス。


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ジョン・レノンがイマジンに込めた想いが、
この世の果てにまで届きますように・・・。


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世界中の子供たちの枕元に大きな靴下があり、
等しくサンタクロースからの贈り物が届いているのだと願う僕は愚かか?


目には見えないモノであっても、
等しく真実の贈り物が届いているのだと信じる僕は哀れか?


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せめて笑顔であれ・・・。


メリークリスマス。