小学校、中学校とずっと一緒だったHくんと久しぶりに会ったのだが、
そのあまりの変貌ぶりに僕はたじろいだ。
恰幅の良い体躯、仕立ての良いスーツ、そして白髪。
ダンディーな初老のオジサンになっていた・・・。


50歳になる年、
きちんと誠実に生きているとだな、このHくんのように普通はなるのかもしれないな。
そう考えると僕ってどうよ?と一瞬は思ったものの、まあいいや、自分で自分を許した。


会って5分もすれば、もうすっかり子供の頃と同じ間柄だから嬉しい。


まあ飲め、
僕はもうお酒は飲めないけれど気にするなかれ、友よ。
ヤキトリたくさん頼もうぜ。


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Hくんが持って来た写真は、僕らが小学3年生の時のものであった。


たぶん、運動会の後だと思う。
体操着であぐらをかいて僕とHくんは肩を組んでいるのだが、
二人ともに半ズボンの裾からフグリが見えている恥ずかしい写真で笑える。


懐かしい写真を見ながら話すと、
次から次へと懐かしい思い出が甦るから不思議だ。
楽しい一時となった。


思い出はそれだけでただ素晴らしいものなのだけれど、
共有している人間と話すと素晴らしさは何倍にも膨らむものなのだなあ・・・。


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白髪だ。
それにしても見事な白髪だな〜。
貫禄充分だぞ、白髪・・・。


僕は未だ白髪が少しずつ目立ち始めた段階だからな〜、
すっかり白髪になったHくんは僕より発育が良いって事じゃないか?


下も、そうか?
真っ白か?


まあいいや、許そう。