「 アル〜レ カ〜レル 」と、
電話口で息子はロレツが回っていなかったので、
この夜中に僕は車を出す事になった。


アル〜レ カ〜レル は、歩いて帰れる って意味だが、
歩いて帰れる を アル〜レ カ〜レル と言う人間は、
まず間違いなく歩いて帰っては来られないだろう・・・。


清瀬駅 を キオセ〜キ と言ってもいたぞ、
案の定 息子は、駅のロータリー付近で、
ロダンの考える人のポーズで座り込んでいた。


ロダンの考える人は考えているのだろうけれど、
酔っ払って座り込んで考える人のポーズになっている人は、
何も考えてはいなくてただ寝ているだけだ。


車中で息子は、
「 ゴメン、本当にゴメン。 」と繰り返していた。


息子よ、
酔った上での出来事は、父ちゃんに一切謝るな。
男なら誰もが一度は通る道だと僕は諭したカッコイイ。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


一晩中、
洗面器を抱えて息子はカミさんに背中をさすられていた。
息子よ、
母ちゃんには謝っておけ。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


良いヨッパライは面白い。


ヘベレケ。