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樹木希林さんがお母さん役で、
そんでもって阿部寛さんが息子役で・・・。
その映画のロケーションがあったのだとオフクロに聞いた。
清瀬の、旭が丘団地だよ・・・。
映画を撮った是枝監督も旭が丘団地出身だとは知ってはいたが、
僕と同じ棟に住んでいたとは知らなかった。
(それだけ当時は子供の数が多かったのだ。)
団地の棟毎に子供会があったから、
小学校1年生だった僕は、小学校5年生であった是枝監督と一緒に過ごしていた事になる。
大きいなと感じていたお兄さんたちの中に、あの是枝監督がいたのかと思うと親近感が湧く。
映画の中で描かれている現在の団地の姿や、
そこにまだ暮らしている親たちへの想いは、僕も同じだ・・・。
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僕らが子供だった頃、団地は賑やかであった。
たくさんのたくさんの子供たちの姿があった。
たくさんのたくさんの子供たちが巣立ち、
お年寄りとなった親たちが残った。
親の顔を見に、時間があると僕は団地へ行く。
時々、道で、幼馴染みのお母さんやお父さんの顔を見掛ける事もある。
挨拶をする度に、
随分と小さくなったオジサンやオバサンの姿に胸が痛んだりする。
その同じ痛みが、是枝監督の心の中にもあるのだと感じた。
だが、それは共感の嬉しさではなく切なさだ・・・。
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親を捨てなさいよと、僕は僕の子供たちに言う。
父さんや母さんの事は構わずに、自分たちのシアワセへと進みなさいよと・・・。
それが偽らざる親の想いだと思う・・・。
けれど翻り子供の立場として親を想うと、
これほどまでに切ない事は無い・・・。
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エキストラとして出演した幼馴染みの親御さんによると、
阿部寛さんのお人柄は最高なのだそうだ。