50歳同窓会喜譚1

同窓会当日、早朝出発。
どうしても午前中に済ませなけらばならない仕事の用事が甲府であり、
そのまま中央高速にて奈良を目指す事にした。
カーナビの到着予定時刻は当初、午後4時近くを示していたのだけれど、
まったく渋滞は無く、奈良県内に入ったのは午後2時を少し過ぎた頃であった。


同窓会開始時刻から逆算すると、どこかで風呂って予定は無理だな、こりゃ。
温泉のあるSAに立ち寄れば良かったなと後悔する。
久しぶりに会う同級生たちの前には、無臭で現れたいもんね。
考えた結果、コンビニで デ・オウ という汗拭きシートを買った。
コレな、想像以上に効果があったのではないかと思うよ、僕は無臭だ。


行きに着て行く用の洋服と、
同窓会用の洋服(新品)と、
帰りに着る用の洋服と三着があるのだが間違えないようにしないとイカンね。


え〜っと、
行きに来て行く用の洋服は、今着ているヤツでしょ?
残り二着のうち、少々柔らかくなっているのがたぶん帰りに着る用のヤツだよな、
そうすれば残った一着が一昨日カミさんが選んで買ってくれた新品の服だと思うのよ、
でも、あれれ?
残った二着はどちらも手触りが柔らかいぞ・・・。
あれれ〜っ?新しい服はどっちでしょう?


会場横の立体駐車場に停めた車の後部座席で体を拭き、
そんでもってシャツから靴下からパンツまで着替えられちゃう僕は50歳にしては身体が柔らかいでしょ?
心もまた柔らかくありたいものだ・・・。
よし、これで準備はオッケ〜牧場だ。


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受付にいた ちかちゃん に会費を渡す。
本当にね、実行委員会のみんなには感謝の想いでいっぱいだ・・・。
ありがとう!の言葉と、
ちかちゃんは名前が平仮名なので、今度僕が名前の漢字を考えてあげると伝えると、
ありがとう!と言ってもらえた。
ありがとうの言葉のキャッチボールも、同窓会ならではだね・・・。


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会場内で、
僕の服の襟にタグが付いているのを ヨコタくん が気付いて、
そして外してくれた。
おおっ!ありがとう!!感謝の心でいっぱいだ。
やっぱり持つべきものは同級生だ・・・。


タグが付いていたって事はだな、
この服が同窓会用(新品)だと分かってめでたしめでたしだ。
ヨコタくんと一緒に答え合わせをしたような気分だ。
本当にありがとう!


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50歳・・・。
あの春18歳だったみんなが50歳・・・。
50−18=32
僕の計算が正しければ、32回もの春があれから巡っていたのだ。
シアワセな事だね・・・。


僕らは今、
シアワセなシアワセな50歳たちだ・・・。


ありがとう!を言いたい・・・。
全員にありがとう!を言いたい・・・。


ありがとう!


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ちなみに、
まあいいや、許そうが口癖のユルイ性格になったのは、
僕だけではなかった。
ほぼ全員がそうなっていました。


嬉しくて嬉しくてシアワセ・・・。


わっはっは!
五十路ですが何か?


(2016年6月26日 記述)