先日の夜のこと、
黒目川沿いの遊歩道を歩いていると、
提灯を持って歩く人たちと幾組か行き交った。


提灯には、この辺りに多い地元苗字が書かれていて、
ああ、お盆にご先祖さまを迎えに出ているのだと分かった。
僕は、人間の営みの本質の優しさを感じた。


「 こんばんは。 」と、
いつもの野菜直売をしているお婆ちゃんのところの息子さんが挨拶をしてくれたのだが、
提灯で下から照らされた顔は恐かったぞ・・・。


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僕もあと20年ほどすると、
息子が提灯を持って迎えに来てくれるんじゃないだろうかと思うと切ない。


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お盆・・・。


こぼん。