以前、NHKラジオ深夜便だったと記憶しているのだが、
そこで流れた曲の、歌詞のひとつひとつに胸が締め付けられた。


それは、
靴を履く事すら遅くなった私を、子供たちよ怒らないで下さいといった内容の歌であった。
お年寄りの心の中を、切なく綴っていた。


〜 幼いあなたを追いかけて走った頃のようには、私はもう動けないのです 〜


胸が締め付けられて、
そして涙が溢れてしまい、
僕はその歌を最後まで聴く事が出来なかった。


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なあ、50代の仲間たちよ、
親御さんは健在か?


時間があったら今のうちに、
少しでも顔を見に(見せに)行っておいた方がいい。


幼かった僕らを追いかけて走った頃のようには動けなくなった親たちを想ってあげて。


もしも既に亡くなっているのだとしたら、
一日の中の少しの時間に思い出してあげて。


元気に走っていた頃の姿を思い出してあげて。


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50歳になり、
気のせいではなく僕も、
次第に身体の衰えを感じる事が多くなった。


順ぐりの事ではあるのだけれど、
この先の身の辛さなら想像に難くない。


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お年寄りの歩く姿を見てイライラするような世の中は嫌だな。