網戸の目をくぐり抜ける小さな蚊がいる・・・。
しかも刺されるとすごくすごく痒いんだよ、困ったものだ。


せっかくエアコン不要で眠れる夏の夜が続いているのにな、
この小さな蚊のせいで夜中に何度も目が覚める。
耳元でプィ〜ンと囁かれるとイライラしちゃうね・・・。
蚊じゃなくて美女に囁かれたいよ、僕は。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


プィ〜ン・・・、
しっしっ、あっち行け、
オジサンの血は不味いぞ、あっち行け・・・、


プィ〜ン、
プィプィ〜ン・・・、
プィプィプィ〜ン・・・、


たまらず起きて部屋の明かりをつけるのだが、
小さい蚊は小さい上にとても素早くて見つけられない。


部屋中に僕はキンチョ〜ルをスプレーする。
ハエハエ・カカカ・キンチョ〜ルっ!
そ〜れそ〜れ、プシュ〜と喰らえ!


・・・、
ゴホッ、ゴホッと咳き込んで、僕がヤラれてしまいそうだ・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


12か所刺された。
こんなに刺されたのは久しぶりだ。
ムヒのお風呂に浸かりたいほど身体中が痒いよ痒い・・・。


だが、まあいいや、許そう。
だってこれが夏の夜なんだもんね。


それにしても小さい蚊、
これは新種なのか?