仕事の外回りから帰宅すると、
愛犬タロウが抱き着いてくる。
ひっしと僕にしがみつき、顔中ペロペロしてくれる。


考えてもごらんなさいよ、
50歳のオジサンがただ帰宅した時にだな、
こうして歓喜してくれて、
ハグをし合える生き物ってさ、犬だけよ。


ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ〜ッ!


わっはっは〜っ!
わかったわかったっ、ただいまただいまっ!
わっはっはっはっ、くすぐったいぞ!


ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ〜ッ!


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


タロウは8歳になった。
犬の8歳を人間の年齢に換算すると50歳なのだそうだ。
僕と同い年だ・・・。


つまり、
オジサンの犬と人間がハグし合っている状況なのだ。


ペロペロペロペロ〜ッ!


わっはっは〜っ!
わかったわかったっ、ただいまただいまっ!
わっはっはっはっ、くすぐったいぞ!


ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ、
ペロペロペロペロ〜ッ!


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


愛(LOVE)という純粋な感情が身体を得ると、
それが犬なのだと言った詩人がいたが、
まさしくそうだなと僕は感じる・・・。


犬の寿命がもっと長ければ良いのにな・・・。
って僕は思う。