墨田区にある老舗の洋食屋さんにてお昼を食べた。
老舗ってよりも、昔ながらのって言った方が良い感じの、
趣きある洋食屋さんだ。


エビピラフを注文して食べた。
すごく美味しかった。


本当はハンバーグを食べたかったのだけれど、
あのね、メニューにね、
「 手ごねハンバーグ 」と書かれていたのでヤメたのだ。


え?
気にし過ぎだって?
ああ、たしかにそうかもしれない、
でもね、「 手ごね 」と書かれていると、何となく嫌だったのよ。


僕って男は割と神経質なんだな〜って、
50歳にして初めて知った感じがするよ。
自分では無神経質なタイプだと思っていました。


「 手打ちソバ 」だと美味しい感じがするのだけれど、
「 手ごねハンバーグ 」だと少々心配なのよね。
粘土遊びをするチビッコ(しかも鼻タレ)の姿を想像しちゃうんだ・・・。


その点、ピラフなら多い日も安心・・・。


って思いながらエビピラフを食べていると、
隣のテーブルの二人組のサラリーマンのお客さんの元へ、
ジュ〜ジュ〜と美味しそうな音と湯気たっぷりのハンバーグが運ばれて来た・・・。


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サラリーマンA:「 おおっ!すごい肉汁っ! 」
サラリーマンB:「 ああっ、美味しいっスね! 」
僕の心の中の声:「 えええ〜っ!マジかよっ! 」


サラリーマンA:「 手ごねってイイだろ? 」
サラリーマンB:「 旨みが凝縮されていますね! 」
僕の心の中の声:「 えええ〜っ!マジかよっ! 」


サラリーマンA:「 この店のウリは、このハンバーグなんだよ。 」
サラリーマンB:「 看板に偽り無しっスね! 」
僕の心の中の声:「 えええ〜っ!マジかよっ! 」


エビピラフも美味しいけれど、
ハンバーグも美味しそう・・・。


手ごね の文字に惑わされずに、
僕もハンバーグを注文すれば良かった・・・。


残念無念・・・。


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手ごね・・・。
心配しなくてもキッチンではきちんと手を洗った人がコネコネこねている。
(キッチン と きちんと を掛けたダジャレよ、気付いてね。)
こねるからこそ具材に旨みが凝縮されるんだね・・・。


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僕の認識が甘かったな・・・。