明け方寒くて一度目覚めた。
押入れから掛け布団を出してくるまった。
寒いよ寒いよの気持ちが少しずつ薄まりホッとする。
これは秋ではなくてもう冬なのではないかと考えたりする。


♪ 布団にくるまりポッカポカ、あったか灯油だもんね ♪
な〜んて心の中で唄っている場合ではない。
あたたかくなった途端、尿意が催している事に気付いた。
困っちゃったな・・・。


寒くて目覚めたのであって、尿意で目覚めたのではないからな、
このような事態になってしまったのだと思われる。
運が悪かったとしか言いようがない。


尿意を催して目覚め、小用を足し、
その後に寒さに気付いて掛け布団を出してくるまっていたとしたら、
せっかくポカポカし始めた布団の中から出なくても良かったのに・・・。
そのままスヤスヤと寝られたのにな・・・。


我慢しようかな?ガマンガマン・・・。
我慢をすれば何とか朝まで持ちこたえられそうな尿意レベルではある。
でもな、若い頃とは違い、蛇口がユルユル緩んでいるでしょ?
万が一の事態もあり得るんじゃないか?


とか、考えれば考える程に時間が経過して、
尿意がさっきよりも大きくなっているような気がしなくなくなくもなく、シナシナ。


オネショした50歳にはなりたくないからな、
意を決して僕は布団から出た・・・。


寒いっ!


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


尿意、どん!