新説・くさっ温泉

臭っ、温泉・・・。
その強烈なニオイの元は、コレ。

臭いニオイは元から断たなきゃダメなのだけれど、
元を断ってしまったら温泉が無くなっちゃうでしょうが、
だからこのニオイは我慢しなくちゃいけないのだね。


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むかしむかし、
この辺りを旅していた二人組がいて、
強烈なニオイの温泉を発見しました。


旅人A: 「 うわっ、臭っ! 」
旅人B: 「 でも温泉があるよ、疲れをとるために入浴しようよ。」
旅人A: 「 そうだね、賛成の酸性なのだ。 」


二人は入浴ヤンキースをして、
背中を流しあったりして旅の疲れを癒しました。


旅から帰った二人はある日、
こんな会話を交わしたのです。


旅人A: 「 またあの温泉に行きたいね。 」
旅人B: 「 そうだね、今度はワシが酸性の賛成。 」


会話の中ではずっと、あの温泉 と呼んでいたのですが、
それでは使い勝手が良くないので、
二人は名前を付ける事にしました。


旅人AB(同時に): 「 臭かったから、臭っ温泉にしよう。 」
旅人AB(同時に): 「 賛成の酸性! 」


時が流れ、いつしか 臭っ温泉 から 草津温泉 と呼ばれるようになりました。
めでたしめでたし。


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帰京した今も僕の鼻は曲がっているような感じがするのだが、
でもね、紅葉はこんなにも綺麗であった。


めでたしめでたし。