それでも人は腹が減る。

むかし、610ハップという赤茶色の入浴剤があった。
草津は町中がそんな匂いであった。
だが、そんな匂いこそ旅情であり、心の中の楽しい部分に思い出としてインプットされるので、
人は幾度となくここを訪れるのだと僕は思う・・・。

湯畑の周りには食事処が何軒もあって、それぞれ結構な繁盛具合だ。
この匂いの中で飲食店がやっていけるのだからな、相当美味しいのだろうね。
だが僕は、どうしてもこの匂いの中で蕎麦を食べる気にはなれず、
カレー屋さんで食事をした。
僕って本当に神経質だな・・・。
カレーはとても美味しかった・・・。


カレーの匂いは硫黄臭に勝る。
それを知った昼食。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


たとえば冬に、
みんなでワゴン車に乗って野球の遠征に出掛けたとする。
その時に誰かが車内でオナラをしたとする。
強烈なニオイが車内に充満しても冬だから窓を開けるのも辛い。


そのニオイの中でアナタはオニギリを食べられますか?
僕は食べられんよ。


え?
アナタは食べる事が出来るって?


そんなアナタが僕は好きだ。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


カレーを食べると汗ぐっしょり。
毛穴の中まで熱くなる。


もう一度入浴ヤンキースしてから帰ろう・・・。