市役所前の交差点で、
一度の青信号では渡り切れないお婆さんを見掛けた。
歩行者の一人として一旦は渡り切った僕だが、
どうしてもお婆さんを放っておけなくって、な、
赤信号ではあるが引き返してお婆さんの手を引いた。
背負った方が早いだろうが、現在は背中と腰が痛いので無理だ。


車の人も事情を察して停まって待っていてくれた。
ありがたいな、ありがたい、
僕は右手でお婆さんと手を繋ぎ、
左手を挙げて車の人にお礼を伝えて無事に渡り終えた。


しかしな、信号、短いよな、
オヤジの仲間のアナタの足ぐらい短いんじゃないか。
速水もこみちレベルの長さにしないとだな、
歩いて渡り切れないお年寄りはどんどん増えるんじゃないかと心配。


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お婆さんがなかなか手を放してくれないので困った。
「 ありがとうございましたっ。 」って。
イイって事よ、礼には及ばん・・・。


それにしてもな、
カミさん以外の女性に触れたのは久しぶりだな。
ストライクゾーンより相当上に外れているけどな。


手を挙げて横断歩道を渡ったのもな、
考えてみれば小学校低学年だった頃以来の事だ。


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世の中全体にこそ、ゆとり教育が必要だ。