赤信号になってしまった歩道でお婆さんの手を引いていた時に考えたのは、
お年寄りになる事が悲しい事だと感じてしまう世の中は嫌だな〜、だった。


小さな子供もお年寄りも、
それから身体の不自由な人の誰もが、生きていて楽しいと感じられるような世の中になればイイのにと僕は思う。
信号の長さ然り、歩道の段差然り、だ。


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むかしむかし僕が青年会議所メンバーだった時のこと、
市民まつりで専門家の人に来て頂き、うらしま太郎体験をした。
疑似的なお年寄り体験だ。


特殊なメガネを掛けて、
身体中に重りを付けてコースを歩くのであった。
見えないし、歩きづらいし、
こんなにも大変なのだと考えた良い経験であった。


うらしま太郎体験は、今でも出来るのだろうか。
まちづくりに携わるような人は、やってみるべきだ。


こんな事を僕が言うのはなぜかというと、
もう少しで僕も本物のお年寄りになっちゃうからだ。
このままだとリンダ困っちゃうからだ。


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その年の市民まつりでは、
僕ら青年会議所まちづくり委員会は全員、
紙オムツ着用で一日を過ごした。


軽くてな〜、
サラサラしていて快適でな〜、
いちいちトイレに行かずに済んで楽だな〜、
と、僕は感じていたのだけれど、
夕刻、
後片付けをしている時にM先輩の紙オムツが破けた。
そりゃあアナタ、一瞬にして地獄絵図でしたよ。


とてもかわいそうであった・・・。
かわいそうだが臭かった・・・。


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子供叱るな来た道じゃ。
年寄り笑うな行く道じゃ。


って事よ。