道を歩いていてネジ等を見つけると拾う。


いつか何かの役に立つかもしれないでしょ?
だから必ず僕は拾ってポケットに入れるよ。


ただ、さすがに僕は大人の男子だからね、
家に帰るとポケットから出してネジを入れる箱にそれを移すさ。


子供の男子の場合、
ポケットからそれを出すのを忘れてズボンを洗濯されてしまうので、
結局は母ちゃんに怒られる結果となるワケよ。


甥っ子レオン(5歳)のポケットに入っていたネジについて僕は妹に熱く語った。


ネジが道に落ちていたら拾わない男はいない。
落ちているネジを拾わずにいられない。
男とは、そんな生き物なのである。


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50歳ぐらいになると、
落ちているネジを拾わないヤツもいるが、
本当は拾いたいけれど我慢をしているだけさ。


その我慢はある種の男らしさではあるのだけれど、
いいよ、いいんだよ、
そんな我慢をしないで思う存分ネジを拾ったってイイじゃないかと僕は思う。
それが僕の在り方だ。


結構落ちているぞ、道端にネジ。
ボルトだってナットだって落ちているぞ。
不思議とワッシャーだけは錆びちゃっていて使い物にならないので拾わないけれど、
ネジやボルトやナットは綺麗な物が落ちているよ、あちらこちらに。


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道に落ちているネジを見つけたら拾うのが男の習性なのよ。


ダンナや子供のポケットにネジやツルツルの小石が入っていても、な、
怒らないであげてほしい・・・。


いいかい?妹よ、
それが女の優しさ、情というものだ・・・。


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けれど、
小銭を拾ったならば交番に届けなさいよ。
とだけは教えてあげるべきだ。


にんげんだもの