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先日、
デメキンを選びにカミさんと出掛けた。
春だもの。

僕が金魚を買うのは、夏よりも春のこの時期。
春に出逢った金魚はなぜだか長生きをする。

春だもの、リュウキンのクルリンも水槽の中で一人ぼっちじゃかわいそうだと思って、
パートナーにするならデメキンがイイんじゃないかと夫婦で話し合って決めたのだった。

金魚は縁起が良い生き物だ。
その中でも目が出る金だなんてな、デメキン（出目金）は一際縁起が良いのではないかと僕は考えたのよ。

良い縁がありますように、
な〜んて思いつつ観賞魚店へ向かった。
春だもの。

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やっぱり最初に目が行ってしまうのは、らんちゅう。
可愛いな〜って思う。
頭プックリ、ずんぐりむっくり、
この容姿には本当に心惹かれる。

可愛いけれど らんちゅう を飼うのは水槽じゃ難しくて、
何度も何度もすぐに死なせてしまい、悲しい想いばかりしていた。
だからね、らんちゅう を飼うのは諦めている。

いつか僕がお爺さんになったら、庭にタル舟を置き、
そこで飼いたいなと考えている憧れの金魚だ。

しかし、どう見ても らんちゅう なのだけれど、
この金魚は ライオンヘッド という、らんちゅう とは別品種だと伺った。
丈夫で飼いやすく、横から鑑賞する事に適した楽しい金魚であるそうだ。

急遽、デメキンではなく、この子を選んだ。

名前は タマ と決めた。
元気いっぱいで可愛くて嬉しい。

リュウキンやデメキンを飼うのと同じ感覚で、ね、
らんちゅう と見分けがつかないこの可愛い金魚を飼えるなんてさ、
金魚ファンには朗報じゃないだろうかと僕は思うよ。

ライオンヘッド、或いは 中国らんちゅう って名前で、
比較的リーズナブルな価格で売られていますよ。

人気のピンポンパールを人気で上回るかもよ、
このライオンヘッドは。

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それにしてもね、
きちんとカミさんの許可を得て買い物をする。
この安心感って何だろう？

って事を考える50歳の春。