夫婦で小旅行・・・。


関越道、上里SAにて、
かなりの混雑であったがどうにか車を停められて、
カミさんと僕は何かを食べようと建物方向へと歩いた。


夏休みだもんな、平日とは言え金曜日は既に休日モードだよ、
これだけの混みっぷりは致し方あるまいよ・・・。


食事の前におトイレタイム・・・。
カミさんは女性用トイレに、
僕は男性用トイレに、と、
ここで一度解散をして、早く用を足し終えた方が出入り口前で待つ、
それが僕ら夫婦のルールだ。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


女性用トイレは大混雑している模様・・・。
これはかなりカミさんが出てくるまでには時間が掛かりそうだなと思いつつ、
僕はアサガオ前で、ちょちょいのちょいと小用を足す。
隣のオジサンのと自分のを見比べて、へへへっと優越感に浸る。
優越感に浸りながら小用を足すのは気持ちイイものよ・・・。


その時、
あのな、信じられない事に、
二人組の女性(おそらく50代)が男性用トイレに入って来た・・・。


関西弁で、な、
「 い〜ま だ〜け〜 オッ トッ コッ。 」と、
呪文のように唱えていた・・・。


おおおっ、大阪のオバチャンだっ!
大阪のオバちゃん・・・。


大阪のオバちゃんの、な、
「 い〜ま だ〜け〜 オッ トッ コッ。 」は、
話には聞いていたけれど本物を聴くのは初めてだった・・・。
スゴイぞ、スゴイ・・・、
大阪のオバちゃんは地球上のあらゆる人類の中で最強だと僕は思い、
縮みあがったマグナムを振って振って振ってジワッとならないまで振って、
そ〜っとパンツの中にしまった・・・。


「 い〜ま だ〜け〜 オッ トッ コッ。 」
それぞれが入った個室の中でも彼女たちは唱え続けていた・・・。


たぶん、
「 い〜ま だ〜け〜 オッ トッ コッ。 」
男性用トイレから出るまでずっと、彼女たちは唱え続けるのでしょうな・・・。


大阪のオバちゃん・・・、
♪ 大阪で〜 生まれた〜 女や〜けど〜 ♪
「 い〜ま だ〜け〜 オッ トッ コッ。 」


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


「 い〜ま だ〜け〜 オッ ン ナッ。 」
って、僕が唱えながら女性用トイレに入ったとしたらどうだろう?
キャ〜ッ!って悲鳴を浴びた挙句、
捕まってしまうだろう・・・。


大阪のオバちゃんが人類最強なら、
多摩のオジちゃんは人類の中では弱者に分類されるんじゃないだろうか・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


手を洗い、
その手をジーパンでゴシゴシ拭きながら、
僕はひたすらカミさんが出て来るのを待った・・・。